(English below) ほとんどの音声学の教科書は読みにくいと思いませんか?大体カタカナの用語が多くてドライな感じでしょう?最初に音声学の授業を受けた時に本当にそう思いました。日本の授業だったのに、英語の教科書を使って、学生が皆翻訳しながら学ばないといかなかった。そして例があっても、英語の例なので日本人のクラスメートにはとてもわかりにくい気がしました。 慶応の川原繁人大先生の新しい入門書、「音とことばのふしぎな世界:メイド声から英語の達人まで」、は違います。わかりやすい日本語で書いてありますし、流れはほとんどの教科書と違います。典型的な音声学の教科書は発音記号から、調音、音響、知覚まで分野に分けて説明しますが、この「音とことばのふしぎな世界」のチャプターはある謎から初めて、音声学を説明しながら推理小説みたいにミステリーを解けます。例えば、メイドさんの声は普通の声とどういう風に違うのか、[r]と[l]の違いは何のか、そう言う興味深い謎から発展します。外国人の僕でさえ原稿を読んで、わかりやすいと思いましたので入門書として抜群と思います。そして僕が描いたフィギュアもちょっと入ってます! Have you ever looked at a phonetics textbook and thought, “Geez, this is really dry and boring”? I sure have. I remember when I first started learning phonetics here in Japan, we had this very standard,…